寒い冬の時期に目が冷たい風に当たるときや、自転車に乗っていると目から涙がボロボロ出るという経験は多くの人がしているでしょう。
では、この涙が出る原因は何なのでしょうか?
さっそく、ページを読み進めて見ていきましょう。
寒いと涙が出る原因は病気!?
寒いと涙が出る原因の多くは「ドライアイ(乾燥性角結膜炎症状)」ということで、ほとんど間違いないでしょう。
これは病気というよりも「体質」に近いでしょう。
特に寒い時期の冬場は乾燥する季節なので、多くの人がドライアイになりがちです。
「今までは寒い時期に涙なんて出なかったのに・・・・」と感じる人もいますが、ドライアイは加齢によって症状が出やすくなっていくものです。
「寒い時期に涙がでる」という症状もドライアイ症状の1つです。
角膜表面に涙が乏しくなると、一時的に多量の涙を出します。
しかし、この様にして分泌された涙は角膜表面に留まることなく分泌されるため、「涙がでる」という症状が生じます。
特に冬の寒い時期は屋内だけでなく、屋外も非常に乾燥しています。
なので、「目が乾燥しているから涙を出そう!」と体(目)が判断してしまうのです。
さらに、寒さによる心因性ストレスは、目を保護する涙の量を減らし、ドライアイを悪化させます。
なので、寒さによるストレスを無くすことで、「涙が出る」という症状を改善することにつながります。
どうでしたか?
「涙が出る」という症状はストレスも大きく関係しています。
寒さによるストレス対策をすることで、「涙が出る」という症状を改善できるでしょう。
寒いと涙が出て止まらない原因のほとんどはドライアイ!?
寒いと涙が出て止まらないほとんどの原因はドライアイでしょう。
ドライアイは、目を防護するのに必要な涙の量が足りなくなったり、涙の質のバランスが崩れることで涙が均等に行きわたらなくなる疾患で。
つまり、ドライアイの人は涙の量が少ないので、目の表面に傷を伴うことにつながります。
いわばドライアイは涙の疾患といえます。「高齢化(加齢)・乾燥した冬の寒い時期・冷房暖房の使用・PCやスマフォの使用・コンタクトレンズ装用者の増加」に伴って、ドライアイ患者さんも増加しており、その数は2,200万人とも言われています。
「涙」は目の表面をおおい、目を守るバリアのようなはたらきをしています。
ドライアイの要因には様々なものがあります。
ですが、とくにパソコン、コンタクトレンズ、エアコンなどを使うことで涙が蒸発しやすく、不安定になり、目の表面の細胞を傷めてしまいます。また、「まばたき」は、涙の分泌を促進する刺激となって涙を出したり、目の表面に涙を均等に行き渡らせる役割を担っています。
ドライアイを防ぐためにも、意識的に「まばたき」していくことも大切です。
特に冬は、寒さによる「ドライアイ・吐き気・倦怠感・過剰な脇汗」に襲われることもあります。
室内の暖房対策は簡単にできるので、寒さによる病を改善しましょう。
どうでしたか?
室内の防寒対策は簡単にできるので、まずは生活の基盤から改善していくことが大切です。
そうすれば、結果的に「涙が出る」という症状も少しずつ良くなっていくこともあります。
寒い冬に自転車で冷たい風にあたると涙が出るのはなぜ!?
寒い時期になると、冷たい風が目に当たって、悲しくもないのに涙がこぼれる経験をお持ちの方も多い事でしょう。
特に風が強い日や自転車に乗っているときなどに、この症状が出やすくなります。
乾いた目の表面に、冷たい風が当たって強い刺激となり涙が出てしまうことが原因です。
特に寒い時期は「乾燥」や「寒冷刺激」「風による刺激」などによる影響を目が受けやすくなります。
冬は空気が乾燥する季節であり、皮膚のみならず目も乾燥するので、ドライアイの症状を訴える方が多くいます。
意外に思われるかもしれませんが、先のような乾燥によって「涙が出る」という症状もあるのです。
冬の涙のトラブルは「乾燥」が多いと思われがちですが、実は「涙目」でお困りの方も多いのです。
特に、屋外と室内の寒暖差や風の刺激が原因となって、涙が出る方が多く見られます。
目(眼球)が冷たい風によって刺激を受け乾燥すると、「目が問題発生したから涙を増やそう!!」と勝手に信号を送ってしまうのです。
寒い時期に冷たい風にあたると片目だけ涙が出てくるのは病気なの!?
寒い時期に冷たい風にあたると片目だけ涙がたまって出てくるのは下記の理由です。
✔「片目だけちょっと涙道が狭い」
✔「片目だけ角膜にドライアイの傷がある」
✔「片目だけドライアイの症状が酷い」
これらが考えられます。
両手両足の長さがちょっとだけ違うのと同じで、人間の目は二つありますが、両目のコンディションが同じとは限りません。
よっぽど困るのでなければ放っておいても大丈夫でしょう。ですが、片目だけ目垢が多くて、何日もずっと涙目であるという場合は、「涙嚢炎」や「鼻涙管閉塞症」という病気(片目だけ)の可能性もあるので気をつけましょう。
耳鼻科に行きますと、涙管通水検査を行います。
目頭にある涙点から医師が生理食塩水を注ぎ、正常であれば鼻の奥に通り抜けることが確認できます。しかし、医師が注ぎ込んだ「生理食塩水」が涙点から逆流するときは鼻涙管閉塞症であると診療することができます。
逆流の中に膿が多い症状の場合は、涙嚢炎まで合併していると判断できます。
もちろん、寒い時期に涙が出るというのは、睡眠不足による目の酷使も要因のひとつです。
睡眠不足によって、目を酷使することで、目を保護する涙の量が減ります。
すると、ドライアイが悪化して涙が出て止まらなくなります。
そこで、まずは睡眠環境を整えるようにしてみましょう。
どうでしたか?
寝不足は目を酷使した状態が続いているので、目の不調になるのは当然です。
睡眠環境はちょっとした工夫で簡単に整えることができるので、ぜひやってみましょう。
寒いと涙が出て止まらない症状には3つの病気が隠れている?
「流涙症(リュウルイショウ)」
冬場などはドライアイの人は寒いと涙が出てしまうもの。
ですが、この症状が悪化すると「流涙症(リュウルイショウ)」という病になることがあります。
涙は基本的に目の表面におよそ一定量あります。
涙は目が乾かないように潤し、栄養素や酸素を供給し、バイ菌が眼球に付着するのを防ぐ役割があります。涙は目にとっては必要不可欠なものですが、過剰にあると涙がたまる、もしくは溢れかえってしまうなどの症状がでます。
この状態を流涙症と言い、酷くなると毎日涙をふく必要があり、瞼(まぶた)がただれたりして強い不快感がでます。
流涙症の原因は涙が出ることが多いもの(分泌性流涙)と涙が流れにくくなって溜まるもの(導涙性流涙)に分類されます。
分泌性流涙の原因としては、「ドライアイ、逆まつげ、異物、角膜炎、結膜炎」などがあり、目の表面に刺激があって涙が増加しまいます。導涙性流涙の原因は「涙道閉塞、眼瞼外反、結膜弛緩症、顔面神経麻痺」などがあります。
涙道閉塞は涙点より先の涙道が詰まっており、涙が流れなくなります。
結膜弛緩症はしろ目の表面の膜が加齢と共にたるんできてしわのようになり、しわが涙の流れを妨げます。
眼瞼外反や顔面神経麻痺は涙を涙点から涙道に吸収するために貴重なまばたきに不具合が生じて、
涙が吸収できなくなり溜まってしまいます。
「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」
結膜弛緩症という眼疾患があります。
この症状はドライアイと関連が深いことから注視される様になってきました。
結膜弛緩症の病を患っている人は口を揃えて「寒い時期に涙がよく出る」「寒い冬の時期に涙がこぼれることが多い」などと訴えます。
結膜弛緩症は文字通り、結膜が弛緩した状態です。結膜弛緩症の原因はよく明確になっていませんが、加齢とともに発症しやすい傾向にあります。
眼球運動や瞬きにともなって、弛緩結膜が必要以上に動くため、異物感を生じます。
強い痛みではなく「しょぼしょぼする、何か挟まっている感じがする、ごろごろする」など、違和感に近いような症状となります。
特に多い症状としては、「涙がボロボロあふれ出る」と言う事で、目に涙がたまり、挙げ句、外にこぼれ落ちるため、 流涙を生じます。
「寒冷アレルギー症候群」
冬の時期に近づいてくると「朝と夜の気温差」や「屋内と屋外の寒暖差」から寒冷アレルギー症候群を発症しやすくなります。
「寒いと涙が出る、ムズムズする、朝晩に咳や鼻水が出る、調子がなんとなく悪い、顔がかゆい」
寒い冬の季節にそんな不調を感じたら、寒暖差アレルギーを疑ってみても良いでしょう。
寒暖差アレルギーは、医学的には「血管運動性鼻炎」と診断されることがあります。
主な症状は下記になります。
✔「寒い時期に涙が出る」
✔「じんましんが出る」
✔「くしゃみが出る」
✔「イライラなどストレスを感じる」
✔「鼻水・鼻づまりなどで鼻がムズムズする」
✔「食欲減退や胃腸の不振」
これらの症状が挙げられます。寒暖差アレルギーはその名の通り、寒暖差によって自律神経が狂うことで起こります。
血管は寒いと縮み、暑いと拡大します。
寒暖差が激しい寒い時期は、血管の収縮が気温や屋内との寒暖差環境に追いつけなくなり、自律神経が誤作動を起こし、体にトラブルを発症させてしまうのです。
自律神経は急激な気温差で乱れるのが特徴です。見分け方のひとつの基準としては、風邪などのウィルス感染症による鼻水は黄色いですが、寒暖差アレルギーの鼻水は透明無色です。
自律神経の乱れの関係ですから、一番の予防策は健康管理をしていく方法がオススメです。
寒暖差アレルギーの予防策に関しては下記になります。
✔防寒対策をして十分にして体を冷やさない
✔適度な運動(有酸素運動)をして体力をつける
✔炭水化物を中心として正しい食事のメニューを心掛ける
予防対策はストレスを減らしていくことです。
なので、季節の変わり目はとりわけ自分の体調をしっかり見ていくことが大切です。
寒さによるストレスには、気を付けましょう。
寒い時期に冷たい風に当たると涙が出るのは目を守る生理現象?
ときに寒い時期に冷たい風に当たると、目が乾燥しますが、それを防ぐために、涙はでてきます。涙は涙腺という場所で作られ、目が乾かないように持続的に分泌され下記の働きをします。
✔目をカサつきから守る
✔まばたきを滑らかにする
✔角膜に栄養や酸素を届ける
✔見え方をクリアにする
これらの役割を果たしています。
分泌された涙は、目の表面に分布しながら、その一部は雨どいのごとく、上下の瞼(まぶた)のふちに一時的に溜められています。
目を開けていると涙が乾きはじめ、角膜(黒目)の知覚神経が反応して、まばたきが起こります。
まぶたが閉じると、これまで目を覆っていた古い涙は目頭にある涙点という穴から鼻へ放出されます。
まぶたが開くと、今度はまぶたのふちに溜められていた新しい涙が目の表面に広がります。このように、まばたきは古い涙の排出を促し、新しい涙を目に広げるという大切な働きをしています。
涙のうちの約10%は、まばたきとまばたきの間の目を開いている時間に蒸発します。
残りの90%は、まばたきによって涙点へと排出されます。
人は安静時、1分間に約21回のまばたきをします。
PCやスマフォなどを見ると、まばたきの回数が激減して目の表面から涙の蒸発量が増す結果、ドライアイになります。
寒いと涙が出るのを防ぐ対策3選が効果的だった!?
「ドライアイにおすすめの食材を取り入れる!」
✔青魚(あおざかな)
血行を良くして、網膜や視神経を柔軟に維持する役割を担うDHAやEPAが多く含まれています。
✔ナッツ類
目の粘膜の健康をキープするビタミンB群に加えて抗酸化作用や血行促進作用のあるビタミンEが豊富に含まれています。
また、ナッツ類に含まれるビタミンB群は「寒い時期の吐き気対策」にも有効です。
✔野菜、果物
「にんじん、ほうれん草、小松菜」といった緑黄色野菜には角膜の代謝サイクルを促進するビタミンAが多く含まれています。
「イチゴや柑橘系の果物、じゃがいも、赤ピーマン、芽キャベツ、ブロッコリー、さつまいも」などに多く含まれるビタミンCには抗酸化作用や目の粘膜保護の働きがあるので、
ドライアイにおすすめの食材と言えます。
✔亜鉛を多く含む食材
カキやホタテ貝、牛肉、豆類、鶏・豚レバー、卵黄などに多く含まれる亜鉛は、
タンパク質の合成に関わるミネラルで、
体の代謝サイクルをサポートする役割があります。
また現在の研究では視神経の情報の伝達をサポートすると言われています。
✔赤い食材
アスタキサンチンは紅鮭やイクラ、エビやカニの殻に含まれる天然の赤い色素です。
抗酸化力が高く、疲れ目やドライアイの改善、日光の紫外線による目のダメージを軽くします。
「目を休ませてドライアイになりにくい生活を心掛ける!」
PCやスマフォ画面をかなりの時間見ると、まばたきが減って、涙が蒸発する時間が長くなる場合があります。
その結果、涙の量が足りなくなりますます目が乾燥してしまいます。
「目を酷使して辛い!」そういった時は、意識的にまばたきをしましょう。
普段、知らない間にしているまばたきですが、涙を出して目全体に潤いを与えることが出来るので、ドライアイ対策としておすすめです。
「首や肩の周りをマッサージする!」
首や肩周りの血の巡りを良くすると、ドライアイの改善が期待が出来ます。
特に寒い時期は外が乾燥するだけでなく、冷たい風にさらされるとドライアイ症状を悪化させます。
外の冷気で冷えないように、外に出かける時は一枚羽織りものを。
冷えが心配な場合には、ドライヤーの風やホットタオルで温めたり、体操やストレッチで血の巡りを促すのもおすすめです。
寒いと涙が出る原因は病気?冷たい風にあたると涙が出る理由はなぜ?~まとめ
このページであなたのお悩みは解消されたでしょうか?
寒いと涙が出る原因のほとんどは「ドライアイ」によるものだと言うことが分かりましたね。
一般的にドライアイが「目が乾燥する」と誤解されがちですが、「寒い時期」や「冷たい風が吹く」、「自転車に乗る」と目から涙が出るというのもドライアイの症状なのです。
特に冬場は乾燥しやすい季節である、屋外と屋内の寒暖差もあることから、多くの人がドライアイになりがちで、寒い時期だからこそドライアイになり目から涙が出てくるのです。
しかし、必ずしもドライアイが原因とも限らないので、心配であれば眼科に足を運んでみましょう。